民間と官の発表に齟齬がある場合

2-3年前までは官の方を信じていた気がするけど、今や全く逆転している。私の中では。
 クリスマス期間中のWinny利用者動向,ネットエージェントが公表 | 日経 xTECH(クロステック) 以下抜粋

ネットエージェントは12月27日,同社が調査したクリスマス期間のWinny利用者動向を公表した。12月22日から25日までの4日間の平均ノード数は約33万強で,2007年夏と比較してやや減少傾向にあるという。
 (略)昨年の同時期と比較してもやはり減少傾向を示しているという。

セキュリティホール memo - 2007.12 関連補足。


 Press Release | 一般社団法人 日本レコード協会 以下抜粋。結論ありきにしかみえない。DL違法化仮定と同じ。

ファイル交換ソフト利用者の急増が明らかになりました。また、利用者がダウンロードしたファイル数のほか、アップロードの経験者数とファイル数なども軒並み増加しており、これに伴い、著作権侵害行為(著作物の無許諾での送信行為)も激増していることが推定されます。
 また、本年は上記のアンケート調査とあわせて、(略)「クローリング調査」を、24時間実施しました。この結果からも、利用者数やネットワーク上に流通しているコンテンツが大量であることが明らかになっています。
 この結果を受け、(略) 悪質なファイル交換ソフト利用者に対しては、権利執行をも辞さない厳しい姿勢を取らざるを得ないと判断し、今後の各対策を強化していきます。

この文では、実測では「大量である」ことだけ、アンケートから「急増」がわかった、としか言ってません。実測で急増という結果が出たとはどこにも書いてないんですよ。ネットユーザへのアンケートや、ネットユーザからの意見なんて、宛にならないんじゃなかったんですか?> ACCS 様、私的録音録画小委員会様、他


アンケートや統計は魔物である。

具体的数字を見せられると私は信じてしまいやすい。そのたびに、「どっかの省庁が自サイトで、"今あなたはインターネットを使える環境にあるかないか"というアンケートをとった」とかいう噂を思い出す。この省庁は「日本のネット普及率はこんなにあるんだよ!」という結果が欲しかった。とか、いうばか話。もちろんこの話自体も分かりやすい例をあげるための捏造。…ですよね…?