87% -私の5年生存率-

今唯一見ている連ドラ。*1 乳癌と診断された女性の闘病&生活記になっていくのだと思う。初回から、見ていて思わず、おっぱいにしこりがないか確認してしまうような、リアルさがあった。「癌かも」と思ってから初めて目が行く煙草のパッケージの「健康を損なう恐れが云々」の記述。「癌になっちゃったのに癌保険入ってない…」という絶望感。「入院している間収入がゼロ」という心許無さ。
これみて、癌保険に入る人が増えるかも知れない。それで、保険業界の人はちょっとうかれているかもしれない。でもそんなこと(営業の人の一喜一憂)はどうでもいい。いざと言う時、(主に金銭的に)頼る相手に心当たりがない人は、身銭を切って保険は入っておこう。精神的な支えになる人は別途準備のこと。
それで、なんと、実際の癌患者の方からの指摘で、副題「-私の5年生存率-」を削除することになったそうだ。ショックが強すぎるということらしい。(確かYahoo!Newsより。)まあ、「87%」だけだったらドラマの中身を見るまでなんのことやら分からないのである意味安全だろうとは思う。が、癌予備軍の我々にとっては、ショッキングな方が目を引いていいのだ。検診を受ける人も増えるってモンだ。実際自分が…と想像すると、「今頃こんな番組やっても遅いんだよ!」とテレビを叩き割っているかもしれないけれど、あるいは最も初期の乳癌でも5年後10人に一人以上は死亡しているという事実を知らされてただ愕然とするだけかもしれないけど、手遅れになる前にまだ望みのあるうちに治療を受けられる人が一人でも増えるなら、そんなショックぐらいは飲み込んでしまいたいと思う。だから、実際にクレーム付けて来たのは…さん達ではなかろうか、と邪推してしまったり。

*1:撮ってあるものはもっとあります